熊本県 天草-フィッシング＆ランチ編

天草の島々は九州の宝島の名にふさわしく、絶景とともに一年を通して海の幸、山の幸の旬の食を楽しむことができます。また、干満の差が激しい海は海産物の宝庫で、日本有数の生産量を誇る「車海老」、夏から秋にかけては「姫ガザミ」としてブランド化されたワタリガニが有名です。もちろん釣りのターゲットも豊富、マダイ・ヒラメ・イサキ・アコウ・太刀魚・甲イカ、等々・・・ここは、脂ののった弾力ある身が定評の「真鯛」釣りに挑戦してみましょう。

島原湾にぽつんと浮かぶ湯島は、天草・島原の乱の蜂起を決める話し合い（談合）が行われたことから「談合島」の別名を持っています。港にボートをつけると猫のお出迎え、人よりも猫の方が多いと言われるほどのんびりとした島です。目的の「海女ちゃん食堂・乙姫屋」は、港からすぐそば。お造りや鯛めしをはじめ、季節の料理が並びます。なんといってもうれしいのは名物「車海老の踊り食い」。ぷりぷりの身に舌鼓を打ってください。

江戸時代、ママコス神父が「16歳の天童が現れ、パライゾ（天国）が実現するだろう」の予言通り、天草に現れた「天草四郎」。その壮大な歴史ロマンの軌跡をたどる「天草四郎メモリアルホール」。明治20年に完成した１号橋のたもとにある「三角西港」は、宮城県や福井県にある港と並ぶ"明治三大築港"と呼ばれ、石積みの埠頭と水路や西洋建築物などは、築港後1世紀の時を経てなお、往時の面影を宿しています。平成27年に「明治日本の産業革命遺産」の一つとして、世界文化遺産に登録されました。