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第1回 GPSチャート(海図)を活用して、行き先の目星を付けよう!

水深、海底地形、底質の読み取り方

水深、海底地形、底質の読み取り方 会報誌See Sea Style vol.35 [2022.10] 掲載 <監修:小野信昭>

ボートフィッシングにおいて最もハードルが高いと言われているのが、「船長自らが舵を取り、お目当ての魚が棲息する場所を探すこと」です。
高級な釣具を用いても、ハイレベルなテクニックを持っていても、魚が居ない場所で釣り糸を垂らしていては決して釣果は得られません。
毎回釣果を上げている人は、必ずと言ってよいほどGPS魚群探知機(以下、GPS魚探)を駆使し、魚が棲息する場所を発見しています。
本連載では、釣果を大きく左右するポイント探しを行う上で必要なGPS魚探について、実践で役立つ情報をわかりやすく解説していきます。

クラブ艇のレンタル時間(半日3時間・全日6時間)を有効に使おう

限られた時間を有効に使うためには、出航前の桟橋であらかじめ行き先の目星を付けておくことが大切です。釣りたい魚が棲息する条件(水深・海底地形・底質など)から行き先を絞り込むことで、移動時間や燃料消費のロスを抑えて速やかに目的地付近へ辿り着くことができます。
それは実釣時間を長く確保することに繋がりますから、釣果面でも大変有利になります。

水深、海底地形、底質の読み取り方

水深、海底地形、底質はGPS魚探の画面表示から読み取ることができ、GPSチャート(海図)内にそれらの情報が表示されています。
ポイントは、等深線と海底地形の捉え方を理解することです。

※底質情報は一部のGPS魚探のみ対応しています。底質情報の詳細は「入門編」の「2.魚探での海底底質の判断方法」の項目をご覧ください。

等深線

等深線とは水中の同じ深さの場所を線で結んだもので、隣り合う等深線との間隔が広ければ緩斜面、狭ければ急斜面になります。

海底地形

等深線の曲がり具合から海底地形を把握できます。等深線が細かく曲線で描かれている場所ほど、海底地形が変化に富んだ場所となり、付 近を流れる底潮は一様ではなく複雑に流れていることを推測できます。底潮の流れ方に変化が生じると潮に乗って流れてきたプランクトンが滞留しやすく、それらを求めて小魚が集まり、食物連鎖で大型魚も集まりやすい好条件の場所となるのです。

知っておきたい機能

「広域」と「詳細」
GPS魚探には「広域」と「詳細」ボタンがあり、ディスプレイに表示するGPSチャートの縮尺を変更できます。
船速を上げて大きく移動する時は「広域」ボタン押下で広域を表示、目的地付近では「詳細」ボタン押下で自船の微細な動きを表示させて、スマートに到着できるよう適宜変更しましょう。

「ノースアップ」と「コースアップ」
GPSチャートの表示法には「ノースアップ」と「コースアップ」があり、ノースアップは画面上の真上が「北」、コースアップは真上が「進行方向」となります。
どちらがボートフィッシングに適しているのかを断言するのは難しく、それぞれに一長一短があるので、まずはご自身が使いやすい方を選んでください。

まとめ

1.
GPSチャートから得られる情報(水深・海底地形・底質)を基に水中をイメージし、 ターゲットの棲息場所に目星を付けよう。
2.
時間・燃料のロスを減らし、釣果に結び付けましょう。

【注意】
GPS魚探に頼り過ぎず、安全に航行することを忘れずに!

【次回】魚探の探知結果を基にしたポイントの絞り込みから停船までを紹介します。

この記事は、会員制マリンクラブ(レンタルボート)Sea-Style会員様向けの会報誌に連載された内容を紹介するものです。

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