第22回 マダコ
第22回目は、釣って楽しく、食べて美味しい沿岸部の人気ターゲット、マダコです。釣ったタコの美味しさを知ってしまうと、輸入物の冷凍タコには戻れなくなります。

第22回目は、釣って楽しく、食べて美味しい沿岸部の人気ターゲット、マダコです。釣ったタコの美味しさを知ってしまうと、輸入物の冷凍タコには戻れなくなります。 会報誌See Sea Style vol.41 [2025.10] 掲載 <構成/文:小野信昭>
タコについて
マダコはこんなタコ
マダコは日本沿岸に広く生息する軟体動物で、8本の腕を器用に使い、岩陰で擬態や墨を使って敵から身を守るとともに、マダコが存在することに気づかずに近づいてくるカニやエビなどの甲殻類を捕食します。春に産卵し、寿命は約2年となります。
生息場所とポイントの選定
沿岸部の水深1~40メートル付近にまで分布し、主に岩礁帯や砂泥底、ストラクチャー(構造物)周辺などに生息し、隠れ場所となる岩陰や穴に身を潜めています。魚群探知機でその姿を捉えるのは困難なので、ポイントの選定は水深と海底底質、地形から推測するしか方法がありません。


ボートコントロール
魚探に映らないマダコを狙うには、広範囲を探っていくしか方法がありません。ドテラ流しやスパンカー流し、トモ流しなどでボートをゆっくり流しつつ、仕掛けを四方八方へ投げ入れて広範囲を探っていくのが効率的です。なお、船速は0.5ノット以下が理想で、それより速くなるとマダコがエサに追い付けないばかりか、根掛かりも発生しやすくなるので注意が必要です。
釣り方
ボートからマダコを釣るには、一昔前まではタコテンヤというものが使われてきましたが、昨今はマダコ用の餌木(エギ)を用いる餌木タコ釣法が主流となっています。ボートフィッシングにおける餌木タコ釣法は、ボートをゆっくり流すことで広範囲を効率よく探れるのが魅力で、餌木をボートの四方八方へ投げ入れるか真下に落とし、底を取った後に小刻みに動かしてタコの興味を引きます。海底の起伏や障害物周辺を重点的に狙うと効果的で、タコが餌木に抱きついた時の、グニュっとした感触が届いても5秒ほど小突きを続け、そのあと竿を大きく立てるように合わせるのがコツです。合わせによって餌木のカンナ(ハリ)がタコにがっちり刺さったとしても、確実に取り込むためには常にラインテンションを維持することが大切です。また、タコの足にある吸盤が船体にくっつくと外れなくなるので、船体から離して取り込むことが大切です。また大型サイズのものが掛かった場合や、中小サイズのものでも掛かりどころが悪くて外れそうな場合には決して無理をせず、タモ網を使うことをオススメします。
タックルと仕掛け
この記事は、会員制マリンクラブ(レンタルボート)Sea-Style会員様向けの会報誌に連載された内容を紹介するものです。

