第21回 マハタ
第21回目は、沿岸部でのボートフィッシングのターゲットとしては最高に美味しい高級魚で、街中の魚屋さんでも滅多に陳列されることのないマハタです。

第21回目は、沿岸部でのボートフィッシングのターゲットとしては最高に美味しい高級魚で、街中の魚屋さんでも滅多に陳列されることのないマハタです。 会報誌See Sea Style vol.40 [2025.03] 掲載 <構成/文:小野信昭>
魚について
マハタはこんな魚
マハタは温暖な海域に生息し、成長した老成魚は1メートル以上にも達する魚です。その肉質はしっかりしていて脂が乗っているため、刺身、焼き物、煮付けなどさまざまな料理に適しており、グルメ派を唸らせる美味しい魚です。
生息場所とポイントの選定
沿岸部の水深30メートルから200メートルの範囲における岩礁やその周辺を好み、特に潮の流れが豊富な場所を好む傾向があります。魚群探知機ではマハタそのものを判別することが難しいので、地形や小魚の有無からポイントを探すことになります。


ボートコントロール
マハタを狙う時のボートコントロールは、ドテラ流しやスパンカー流し、トモ流しなどさまざまな方法で対応可能ですが、起伏のある岩礁付近を攻めることになるので、仕掛けの根掛かりには注意する必要があります。また、マハタは泳ぎが速い魚ではないので、船速は0.5ノット以下が望ましく、それ以上だとマハタがエサに食い付けなくなり、アタリが届かなくなるので要注意です。
釣り方

マハタはルアー(疑似餌)で狙うこともできますが、ここでは活きた小アジをハリにセットし、あたかも自然に泳いでいるかのように見せかけ、食い付かせる「泳がせ釣り」を紹介します。エサを泳がせるタナは魚群探知機に映った天然の魚群に合わせるのが基本で、居ない場合には海底から2メートルの範囲内にタナ取りします。マハタのアタリはガツンという強烈なものもあれば、コツコツという小さな前アタリから始まることもありますが、いずれにしても竿先が海面に引き込まれる大きなアタリが届いた時点で初めてアワセます。良型のマハタがヒットすると、岩礁の隙間などに潜ろうとするので、はじめは魚を岩礁から引き離すやや強引なやり取りが必要です。ボート内に取り込む際には決して無理をせず、タモ網を使うことをオススメします。
タックルと仕掛け
この記事は、会員制マリンクラブ(レンタルボート)Sea-Style会員様向けの会報誌に連載された内容を紹介するものです。