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ヤマハマリンクラブ・シースタイル

第14回 タチウオ

第14回目は、細長いシルバーボディーにいかつい顔ですが、釣りの楽しさと味覚の良さから大人気のタチウオです。

第14回目は、細長いシルバーボディーにいかつい顔ですが、釣りの楽しさと味覚の良さから大人気のタチウオです。 会報誌See Sea Style vol.33 [2021.10] 掲載 <構成/文:小野信昭>

魚について

タチウオはこんな魚

タチウオの名は、姿が「太刀」に似ていることや、頭を斜め上方に向けた「立ち」泳ぎが得意なことからなど、諸説ありますがとにかく美味しい魚です。

生息場所とポイントの選定

1年中狙うことができますが、生息場所の条件としてはベイトフィッシュ(捕食する小魚類)の有無に左右され、具体的な水深は10メートルから150メートルまでと幅広いうえに、神出鬼没であることから「幽霊」として例えられることがよくあります。

ボートコントロール

タチウオの行動はベイトフィッシュの行動に左右されるので、その動きに対応できるボートコントロールが求められます。具体的にはボートはアンカリングせず、スパンカー流しやドテラ流しでタチウオの魚群反応の上にボートを乗せ続けることが大切であり、タチウオの移動にボートを追従させるのが理想となります。
但し、タチウオ釣りのメッカとなっている大阪湾や東京湾では遊漁船やプレジャーボートが密集する傾向があるので、タチウオへのボートの追従よりも他船との接触事故に留意した実釣中の見張りの励行が、何よりも大切なボートコントロールとなります。

ボートコントロール図解

釣り方

タチウオ狙いには様々な釣法がありますが、今回はルアー(疑似エサ)を用いるジギングについて紹介します。魚群探知機に映し出されたタチウオらしき反応の下側5メートルまでルアーを降下させ、魚群反応の中にルアーを通過させていくことになります。
その際、ルアーにアクション(動き)を与えることで、あたかも本物の小魚が存在するかのようにアピールします。
但し、タチウオの食欲によって適したアクションが異なるので、様々なアクションを試してみて当日に適したものを見つけることが大切です。ヒットしたらラインテンションを維持するようにリールを巻き、最後はリーダーを掴んで取り込みます。タチウオは歯が鋭いので口元からルアーを外す際にはプライヤー等を使用し、ケガのないよう注意しましょう。

タックルと仕掛け

タックルと仕掛け

この記事は、会員制マリンクラブ(レンタルボート)Sea-Style会員様向けの会報誌に連載された内容を紹介するものです。

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