第4回 マダイ
第4回目は、その風格や美しい彩りが日本人に好まれ、古くから祝い事には欠かせない「めでタイ」魚として珍重されてきたマダイ。
第4回目は、その風格や美しい彩りが日本人に好まれ、古くから祝い事には欠かせない「めでタイ」魚として珍重されてきたマダイ。 会報誌See Sea Style vol.23 [2016.09] 掲載 <構成/文:小野信昭>
魚について
マダイはこんな魚
マダイは北海道南部以南の日本各地に生息し、100センチにも達するスズキ目タイ科の魚で、見た目よし、釣ってよし、食べてよしの三拍子が揃っていることから釣り人の間でも絶大な人気を誇っている魚です。
生息場所とポイントの選定
1年中釣れますが、春と秋冬が比較的釣りやすい時期となります。春が水深20~50メートルで、秋冬が水深50~100メートルとなり、いずれの時期も砂地に根が点在しているような場所が好ポイントとなります。
ボートコントロール
ここではラバージグを用いてマダイを狙ういわゆる"タイラバ(釣法)"を行なう上でのボートコントロールを紹介します。タイラバではコマセ(撒きエサ)を使用しないため、マダイを寄せることができません。つまり、マダイが居る場所までボートを移動させ、釣り人の方から近づく必要があります。とはいえ、ボート上からはマダイの居場所が明確なわけではないのでボートをゆっくり移動させながら探って行くことになります。風や潮に任せるドテラ流し、スパンカー流し、トモ流しなど様々な流し方で対応できますが、いずれの方法でも船速は0.5ノット以下に抑える必要があります。
釣り方
ボートコントロールの図に示したようにタイラバは降下させたラバージグを着底直前もしくは着底するやいなや巻き上げに移行することが大切です。巻き上げスピードはマダイの活性(食い気)によっても異なりますが1秒間に1メートルの速さを基本のペースとし、海底から10メートル上まで巻き上げます。アタリはコツコツという前アタリから始まることが多く、その段階では合せることなく一定のペースで巻き続けます。その後の本アタリが来て食い込んだ時点で初めて合わせます。マダイが強く引いた場合にはリールから糸が出ていくようにリールのドラグを調整しておくことも大切です。慎重なヤリトリの末、マダイをボート内に取り込む際には決して無理をせず、タモ網を使うことをオススメします。
タックルと仕掛け
この記事は、会員制マリンクラブ(レンタルボート)Sea-Style会員様向けの会報誌に連載された内容を紹介するものです。