第2回 アジ
第2回目は、とても身近な魚でありながら、美味魚の代表格として食卓に並ぶことが多いアジ。
第2回目は、とても身近な魚でありながら、美味魚の代表格として食卓に並ぶことが多いアジ。 会報誌See Sea Style vol.21 [2015.09] 掲載 <構成/文:小野信昭>
魚について
アジはこんな魚
アジには多くの種類がありますが、釣りの世界で"アジ"といえば一般的にマアジのことで、津軽海峡以南から東南アジア全域まで生息する温帯性の魚です。
生息場所とポイントの選定
1年中釣れますが、水温が高い夏から秋までがベストシーズンとなり、水深10~50メートルで、潮通しのいい岩礁周りが好ポイントとなります。このような場所には動物性プランクトンが多く集まり、それを目当てにアジも群れで集まります。
ボートコントロール
アジを狙う時のボートコントロールで代表的なのは2通りあります。(説明図参照)。
コマセ(撒きエサ)を使用し、アジを寄せて釣る場合にはアンカーリングがオススメです。但し、航路や湾口などを避ける必要があるのはいうまでもありません。アンカーリングできない場所では、魚群探知機にてアジらしき魚群反応を見つけたらその反応の上から仕掛けを降下させることになります。いずれのコントロール法でも、アジは群れで行動する魚なので1尾釣れたら速やかに仕掛けを再投入することが釣果を伸ばす鉄則です。
釣り方
魚群探知機に映し出されるアジの遊泳層に仕掛けのタナを合わせることが重要です。
コマセを用いる釣りではやや高めにタナ取りしてコマセ袋(またはカゴ)から流れ出るコマセの帯の中に仕掛けの釣バリを同調させるのがコツです。アタリはガクガクといった感じで竿先に明確に伝わり、魚の方から掛かるのであえてアワセる必要はありません。効率よく釣るためには一回の投入で複数のハリに食わせる必要があり、アタリがあっても仕掛けを上げずにしばらく放っておくことが必要です。注意すべき点は、アジは口が弱い魚なので、釣り竿の弾力で魚の引きをいなしながら、一定のペースで巻上げます。なお、海域によってはコマセ(撒きエサ)の使用が禁止されている場合がありますので、事前にマリーナスタッフに確認することをオススメします。
アジ用タックルと仕掛け
この記事は、会員制マリンクラブ(レンタルボート)Sea-Style会員様向けの会報誌に連載された内容を紹介するものです。