Vol.3 柴山さん(愛知県)
日本海のマリーナでクラブ艇を利用して魚との駆け引きを楽しんでいます。

日本海のマリーナでクラブ艇を利用して魚との駆け引きを楽しんでいます。
おもにボートフィッシングを目的にシースタイルを利用されている柴山輝(しばやまひかる)さんが、シースタイルに入会したのは10年以上前とのこと。いまでは自宅のある愛知から車を走らせて日本海のホームマリーナでクラブ艇を利用して魚との駆け引きを楽しんでいます。
――シースタイルに入会されたきっかけを教えてください。
「ボート免許を取得しようと思った時に、シースタイルのパンフレットを見たのがきっかけだったと思います。レンタルで楽しめるなら、ひとまず入会してみようかと。自宅からだと三河湾が近く、ラグナマリーナなどでクルージングをして楽しんでいました。」
――現在は若狭湾の小浜マリーナでボートフィッシングを楽しまれていますが、いつ頃から今のようなスタイルで楽しまれているのでしょうか。
「ボートフィッシングを本格的にやるようになってからは日本海側が多くなりましたね。そうですね入会してから3年ぐらいでしょうか。ボートフィッシングの楽しさがわかりだして、釣れるポイントや潮の流れを意識し始めると日本海側の情報にも目が向くようになりました。三河湾と日本海側は自宅からの距離も車で1時間程度の違いでしたが、魚種の豊富さを目の当たりにしたら、距離は関係なくなりましたね。」

撮影のために訪れた小浜マリーナは、柴山さんにとっては通い慣れたマリーナとのことで、マリーナスタッフの皆さんとも気さくに会話しながら、天候や釣果の状況など確認しています。

――いつもどのような釣り方で楽しまれているのでしょうか。
「ほとんど鯛ラバとジギング系ですね。鯛ラバのほうがいろいろカスタマイズできるのでよく使います。スカート、ネクタイ、フックと、それぞれのポイントを想定しながらパーツを選択して、釣り上げるイメージを想定していますが、これがなかなか思い通りにいかない。だからどんな魚でも自分のイメージ通りに釣れると嬉しいですよ。」
「釣れた」よりも「釣った」にこだわって釣りを楽しんでいる柴山さんが、この日にめざしたのは沖の青物ポイント。友人の服部さんと、いつもはフライをしているという父の正樹さんが同乗して取材用の大物を狙います。
――ポイントの選び方は?
「実績のあるポイントの中からマリーナの釣果情報を元に回る順番を決める感じです。基本的にはチャレンジするポイントをいくつか回って、最後にお土産を釣るポイントに行って1日終了という感じです。お土産はハタなど根魚が多いですね。だいたいこのお土産ポイントに行くときにはその日の釣果が決まって、すがるような気持ちの時が多いですかね(笑)。」


この日は、小浜湾を出て、若狭湾内の80〜70メートルラインで鯛ラバを流して、あわよくばアマダイをというスタイル。早々に服部さんがコダイを上げるものの、猛烈な雨予報ために一旦マリーナへ戻り、ランチタイムを取って、午後からの3時間に釣果をかけました。
――実際に海に出て予報よりも天気が悪いときはどのようしますか。
「天気が悪い時、気分が悪い時は我慢しても仕方ないので、まずはマリーナに戻ることを考えます。天気の場合は予報の精度も高いので、風の状況を見て、ポイントで釣りができるかどうかを判断して、という感じです。多少な雨ならそのまま続けますけど、豪雨だと船上でも逃げ場がなくて。あと、この小浜の場合はポイントまでの距離も遠くないので帰港という選択ができます。釣りがメインなので、風次第での判断になりますね。」

実質午後の釣りとなったこの日は、真鯛やヨコワなど、釣果はあるもののリリースサイズが多く、写真のサワラが大物賞、次点でアオハタとなりました。それでもフグを含めれば五目釣りを達成して柴山さんもしっかりと船長の役目を果たしました。
――今日の感想は?
「事前の天気予報とは変わって、ゲリラ豪雨で中断になってしまったのが予想外でした。朝のまま釣りが出来ていたらもう少し釣果があったかなと思います。あと釣ったのが服部(友人)さんと父で、私にはなかったのが大変残念です。せっかくの撮影だったので、記念に残る大物が欲しかったですね。」
船中の釣果に手応えを感じつつも自分の釣果には苦笑いの柴山さんでしたが、これからも釣果を求めて若狭の海でボートフィッシングを楽しみたいと、船上が充実した時間となっていることはまちがいないようです。





