京都府 宮津編

京都府の北部、日本三景のひとつに数えられる天橋立。幅20～170m、全長3.6km、宮津湾と阿蘇海を隔てるように伸びた砂嘴(さし)で、その美しく神秘的な姿は、古事記に登場する天の浮橋になぞらえられるなど、古くから神聖視され、奇勝・名勝と讃えられてきました。
周辺にも観光名所が多く、西国三十三箇所の一つ「成相寺」は、山門近くの五重塔や本堂の左甚五郎作「真向の龍」など見どころも盛りだくさんです。さらに成相山山頂まで登れば、宮津湾が一望できる日本一のパノラマ展望台と称される展望台があります。また、アクティビティとしても楽しめる「かわらけ投げ」は、「福輪」を通すと願いが叶うと言われています。
股のぞき発祥の地も近くにあり、昇り龍のように見えることから縁起の良い景色とされています。
その他、宮津市街の外れにある金引山麓にかかる金引き滝は、高さ40m、幅約20m。一年中水量が豊富で、数条の流れを作り、美しく、涼感を誘います。

伊根湾は、日本海に面していながら南に開けている珍しい湾で、湾の入口にある青島が風と波を遮るため、湾外とは異なる表情を見せています。穏やかな湾内をゆっくり進むと、湾に沿って建ち並ぶ舟屋群が目に入ってきます。日本で最も海に近い暮らしを感じることができる舟屋は、船揚場・物置・作業場であり生活の場としても使われていたようです。その数はおよそ230軒で、江戸時代から変わっていないとのことです。
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